2月7日(月)16:52〜 テレ金ちゃん内(18時台)
『雪に親しむ…厳冬の白山ろく』
白山キッズマイスターを目指す子どもたちのチャレンジ教室も
今回の第6回が最終回。真冬の白山ろくでの体験です。
◎サラサラ・フワフワ…氷点下の世界
連日の雪で白山ろくは大変なことになっていました。
除雪車が通った後の道の両脇は、高さ3mを超える雪の壁。
まるで立山のアルペンルートに来たような雰囲気です。
今回は第4回に続いて、一般参加も交えての体験教室。
白山市中宮地区は2m50cmを超える積雪で、
金沢あたりでは到底見られない光景です。
子どもたちも想像を超えた雪の量や巨大なツララにビックリです。
そんな極寒の世界で、まずは「かんじきトレッキング」。
子どもたちは馴れないかんじきをはいて、集落の側の杉林へ向かいます。
普段なら絶対に入ることのない斜面を恐る恐る下りていくと、
かんじきを履いていても腰ぐらいまで埋もれてしまいます。
こんな機会はめったにないということで、
中宮ふるさと塾の乾さんは『交替で先頭を歩いてみてください』と、
足跡ひとつない平らな場所を選んで進みます。
氷点下の世界では雪質が軽く、サラサラ・フワフワ。
ちょっと手でかきわけるだけで溝らしきものが出来ていきます。
子どもたちは雪の中をまるで泳ぐように進んでいきました。
かんじきトレッキングは本来3〜4月の雪がしっかりと締まった
残雪期に行うことが多いのですが、今回はまさしく、
真冬の白山ろくの厳しい暮らしを体感するチャレンジ。
子どもたちは何度もごぼりながら、それでも楽しそうに
白銀の世界を全身で感じていきました。
◎注目のウィンタースポーツ
かんじき体験の次は最新のスポーツにチャレンジです。
かつ先生こと尾張さん(白山ろく少年自然の家)が教えてくれたのは、
スイスで誕生し、注目を集めている「エアー・ボード」。
ソリとサーフィンを組み合わせたようなスポーツです。
旧中宮温泉スキー場のゲレンデは、朝から雪が降り続き、
何度、圧雪しても、また雪が降ってくる悪循環。
朝から講師の皆さんがスキーで踏み固めたりするのですが、
なかなか追いつきません。
それならば…ということで、エアー・ボードで同じコースを
何度も何度も踏み固める人海戦術。
徐々にスピードに乗ってきたかな?
このエアー・ボード、目線が低く、顔から滑走していくので
スピードが増すと怖いくらい。本来はヘルメット着用で、
県内のスキー場では、まだ利用することはできないのですが、
取り扱い店では売り切れ続出と、大注目!
筆者も前日の下見で使ってみましたが、めちゃめちゃ楽しい!
超おススメのスポーツです。
また自然の家では定番となっている、「チューブ滑り」にも挑戦。
こちらも始めは雪の影響でなかなか進みませんでしたが、
斜面が踏み固められると、だんだん距離が伸びてきて、
かなりのスピードで斜面を滑り降りていました。
大雪のため、活動はほどほどのところで終了しましたが、
中宮の方の振る舞いによる昼食で体をあたため、
その後は雪と塩を利用したアイスキャンディー作りなど、
盛りだくさんの1日でした。
◆講師(敬称略)
尾張勝也(白山ろく少年自然の家)、水野昭憲(県自然史資料館)、
乾靖、北村邦夫、立松正規子、箸本裕美(以上、中宮ふるさと塾)、
小清水真澄(松任小学校)、桑山尚美(明光小学校)、
藤川恭子(白山里)、尾張未奈ほか
◆チャレンジ教室サポーター
金沢星稜大学 野外スポーツ部
白山キッズマイスター
〜ふるさとの命をつなぐ〜白山キッズマイスター育成事業〜
【出演】かつ先生(白山ろく少年自然の家・尾張勝也)