10月12日(日)7:30~8:00
ふるさと伝説の舞台②
『かなざわ地蔵物語』
◆◆◆ふるさとの歴史ロマンを探る30分◆◆◆
「お地蔵さんの数だけ、お地蔵さんにまつわる話がある…」。
石川の伝説を巡るシリーズの2回目はお地蔵さんが主役です。
◎お地蔵さんの物語
金沢には「お地蔵さん」の伝説が数多く残っています。
子どもの成長を願うものや犠牲になった農民の心を鎮めるためのもの、
文豪が幼い頃に親しんだお地蔵さんもあります。
今も続く「お地蔵さん信仰」に、ふるさとの歴史が垣間見えてきます。
金沢市小立野の如来寺では、
古い墓石や参道のかけた石を捨てるのは忍びないと、
10年以上前から境内を開放して、地蔵作りが行われています。
夏から秋にかけての短い期間、
寺からは石を削る「コンコンコン」という音が聞こえてきます。
境内にズラリとならんだ愛くるしいお地蔵さん。
その数、なんと約700体。
小学生からお年寄りまで、県内はもちろんのこと、
中には海外からも訪れる人があるんだそうです。
その1体、1体にささやかな幸せを願う思いが込められています。
優しげな顔を見ていると、温かく見守ってくれているとあらためて実感します。
◎金沢に溶け込む地蔵
金沢城の修築で戸室山から戸室石を運びだす際、
作業にあたった人たちの安全のために設置された「下馬地蔵」。
こちらは今も歴史を再現する地元・石引(いしびき)の催しで、
地域の人たちが信心深く手を合わせます。
このほか、乳飲み子を残したまま息絶えた母親の代わりに、
飴を買い与えていたという「飴買い地蔵」、
金沢48地蔵尊の第1番になった前田利常ゆかりの地蔵など、
金沢の街に溶け込んだ「お地蔵さん」の物語を紹介します。
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀