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いしかわ大百科

2011年度

 いしかわ大百科

2月12日(日)7:30~8:00
シリーズ・歴史を刻んだ一族②
『街に灯りを ~森下家~』

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金沢の夜を灯す電気、そのルーツは?
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老舗和菓子店の店主が見せた情熱とは?

◆◆◆ふるさとの歴史ロマンを探る30分◆◆◆
石川の歴史に名を刻んだ一族を紹介するシリーズの2回目は森下家。
加賀藩の御用菓子店の店主が、とんでもないことに挑みます。

◎日本三銘菓のひとつ
金沢城下に本店を構える和菓子の「森八」
380年の歴史を誇る、加賀藩御用菓子の老舗店です。
店内に飾られた菓子の木型が、その隆盛を物語っていますね。
(菓子木型美術館)

この森八の得意とするところが、落雁の中でも一番古いとされる
「長生殿(ちょうせいでん)」です。
3代・前田利常の創意によってできたもので、
森下屋八左衛門が江戸に召され、江戸城での宴のために
落雁を作るように藩命を受けたのが始まりと伝えられています。

この銘菓を手掛ける八左衛門が、
なんと今から110年前、金沢の人々をあっと驚かせました。
今でいう水力発電で、金沢に電気による灯りをもたらしたのです。

加賀藩御用菓子店として数百年のれんを守ってきた主が、
なぜ電気事業に乗り出したのでしょうか。


◎電気を作る
1861年(文久元)、森下家に後の12代森下八左衛門となる幾多郎が誕生。
その6年後は700年余り続いた武士の政治が終わり、
「明治」という新しい時代を迎えていました。

金沢は「維新のバスに乗り遅れた」とよく言われますが、
実は文明開化は比較的早く、
また当時は江戸・大坂・京都に次ぐ人口を持っていたので、
都市規模としても大きい街でした。

幾多郎は「文明開化の根幹は電気と鉄道だ」と、
金沢にもこの2つをもたらすことを考えたのです。

鉄道は県の許可が下りず、
結局、自らの手で開業させることはできませんでしたが、
「電燈建設願」は直ちに許可が下り、着手することとなります。

金沢市には全国でも珍しい市営の水力発電所があります。
現在、犀川を中心に5つの発電所が稼働していて、
犀川水系でも最上流の用水となる寺津用水は、
八左衛門らが発電に利用した用水でもありました。

この電気事業は公営が民営かで、紆余曲折がありましたが、
1900年(明治33)、ついに辰巳発電所が完成。
兵舎・病院・学校、そして初めて金沢の家庭に電気が燈されたのです。

私財を投げ打ってまで「文化の灯(ひ)」を灯した八左衛門。
その激動の生涯と幕末~明治の金沢を探ります。

日本三銘菓のひとつ 長生殿
森八の歴史を語る女将の中宮さん
店内には菓子の木型がズラリと並ぶ
水力発電の重責を担った寺津用水
金沢には市営の水力発電所がある
1900年(明治33)金沢に電気が灯る
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灯りのある生活は助かります
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幕末~明治期の文明開化を解説する本康さん

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【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀

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