6月21日(日)7:00~7:30
シリーズ・ふるさと再発見 かがやく人々④
『輪島塗の美意識 ~うるしがつなぐ伝統~』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
一雨ごとにしっとりとした深緑の世界を見せる苔。粟津温泉に近い小松市日用町の「苔の里」は48種類という多様な苔が見られる全国屈指の苔庭が広がっています。しかも、これは人の手ではなく自生した苔であるのが価値があります。7世帯25人という小さな集落ですが、もともと県内のほぼ全域に植樹された「日用杉」の産地で、谷筋と杉林に囲まれた特有の地形が見事な苔の楽園を生み出しました。
今も住民が定期的に落ち葉の清掃を行うなど、苔の維持管理に汗を流しています。近年は生活文化や日本人らしい美意識で海外からも注目を集め、昨年スウェーデン・ウメオ市に「友好の庭」を整備するなど国際交流も始まっています。
また加賀市三谷地区では、それまで見向きもしなかった山野草が東京の有名レストランに欠かせない食材になっています。このレストランは6割が外国人のお客さん。里山の食材を生かしたメニューが人気なんだそうです。
それまで当たり前のようにあったものが実は価値のあるものだと気付いた瞬間。私たちのふるさとにはたくさんのタカラモノがあるんですね。
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀