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石川県内の巨樹・桜「白山市・太田の大トチノキ」

太田の大トチノキ(大栃)


太田の大トチノキ(大栃) (国指定天然記念物) 白山市白峰大道谷
幹周 13メートル  樹高 25メートル  樹齢1200~1300年(推定)
2005年に1市2町5村の合併で白山市となった旧白峰村は、福井・岐阜の県境に接し、豪雪地帯として知られる。大道谷は白峰の中心集落から更に国道157号で福井県境方向に3キロほど向った辺りで、トチノキがある太田谷へは国道から左脇の林道に入っていく。案内板に従ってクネクネとした悪路を道なりに登っていくと、なだらかに傾斜した地にトチノキは立っている。
文化庁の国指定文化財等データベースには「トチノキは我が国の固有種で、冷温帯の沢沿いの渓谷林を構成する主要樹種のひとつ。本州中部の多雪地帯に位置する白山の麓にもトチノキは多い。白峰地区大道谷の太田谷にある林道脇に、「太田の大栃」の名で土地の人の間で親しまれかつ敬われてきたトチノキの巨木がある。主幹上部はすでに失なわれて久しいが、地上10メートルほどの位置で分岐する5本の太い幹からは太い枝が垂直に伸び、その樹勢はなお衰えていない。残る巨幹の内部は大人が20人も入ることができる洞となっている。かつてこの地方では焼き畑を中心とする出作り耕作が盛んであったが、「太田の大栃」の周囲でも昭和30年代中頃まで耕作が営まれ、その後は杉が植栽され現在に至っている。明治初期には太田谷で45軒もの出作り農家があったことが確認されている。当時トチノキの実が食料源として大切であったが、そのトチノキの巨木である「太田の大栃」はシンボルでもあり、大切に崇められ、保存されてきた。この樹にまつわるいくつかの説話からもそのことが容易にうかがえる。昭和63年(1988)度に環境庁が全国を対象に実施した巨樹・巨木林調査の結果、「太田の大栃」はトチノキでは最大の目通り幹周を有することが判明した。本種の成長限界の指標として学術的価値は高く、天然記念物に指定して保存しようとするものである(要約)」とある。

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