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石川県内の巨樹・桜「白山市・白山比咩神社の社叢」

白山比咩神社の社叢(老スギ・大ケヤキ)


白山比咩神社の社叢(老スギ・大ケヤキ)白山市三宮町ニ105-1 白山比咩神社
三宮町は旧鶴来町中心部の山側を走る県道103号沿いの白山比咩神社周辺から獅子吼の山にかけてをエリアとする。白山比咩神社は、全国に2,000とも3,000とも言われる白山神社の総本社。紀元前91年(崇神天皇7年)、現在の神社がある地点の北、舟岡山に祀られたのが始まりとされ、その後、何度か遷宮されたが、1480年(文明12年)の大火で末社三宮が鎮座していた現在地へ遷り、今日に至る。町名も末社三宮があった事に由来すると思われる。
三宮町の白山比咩神社は、白山の御前峰山頂にある奥宮に対し、山麓にあることから下白山、白山本宮などと呼ばれるが、ここにはスギ24本、ケヤキ9本、ヤブツバキ2本、ケンポナシ3本(石川県巨樹の会企画・編集「改訂 石川の巨樹・巨樹林ガイド」より)の巨樹があるそうだ。
特に、表参道の手水舎前に立っている神木の老スギは、白山市の天然記念物に指定されている。幹周6.63メートル、樹高48メートル(環境省巨樹・巨木林データベースより)で、樹齢は約800年と推定されている。地上5メートルあたりで幹が分かれ、更に10メートルほどで数本に分かれている。白山市の文化財を紹介するホームページには「スギは、古来から人間の生活環境に適し、平地、低地のものは、用材として利用されるため老古木は少なく、森林を神域とした巨木に寄せる信仰心の深さが、この老スギを育んできたと思われます。」とある。正しくそうであろう。だが、そうなると樹勢が今一つに見える現在の姿が気になる。何とかこの老スギを後世に残していただきたい。
更に神社には、境内の神門前に「白山比咩神社の大ケヤキ」と呼ばれる巨樹がある。こちらも白山市の天然記念物に指定されている。幹周5.38メートル、樹高48メートル(環境省巨樹・巨木林データベースより)とあるが、実際の樹高はそこまで高くない。樹齢は約1,000年と推定されている。平安後期にはこの地に根を張っていたことになる。かなり苔むしているが、樹木医に聞いたところ、ケヤキにコケがついても樹勢への影響はほぼ無いそうだ。とは言え、神社の門番のような巨樹であり、守っていっていただけたらと願う。

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