別所白山社のスダジイ　加賀市別所町ソ甲丙30　白山社
　幹周5.58メートル　樹高不明　樹齢不明
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（環境省 巨樹・巨木林データベースより）
別所町は、山代温泉と山中温泉の中間に位置し、町のほぼ半分の東側は森で占められているが、残り半分の西側は企業や店舗、農地を含む住宅地となっている。山代温泉街の中心、山代温泉古総湯からは、山中温泉方向に約130メートル行って右折し、約270メートル先の桔梗ヶ丘北交差点を左折して、県道11号を約600メートル進む。別所口交差点を左折して、そのまま県道11号を約450メートル行くと別所町となる。白山社へは、更に県道11号を約550メートル進み、五差路の二天町交差点を斜め左に曲がって、坂道を約240メートル真っ直ぐに上がる。そこの三叉路を左折すると約30メートル先の道路右側に鳥居がある。神社は森と住宅地の境の様な場所にある。
このスダジイを見つけるのは簡単ではない。見て回ったが分からず、しばらくして拝殿左の境内林に入ると、昼でも薄暗く鬱蒼とした林の斜面にスダジイは立っていた。これまで幹や枝を何本か失っているようだが、主幹の太さや凸凹した樹皮から、長い年月に渡ってここで生き抜いてきたことを窺わせており、この森の主と対面しているような存在感を感じる。環境省の巨樹・巨木林データベースによると、神社には、このスダジイ以外に幹周が3メートルを超えるスダジイが6本あるという。スダジイは苔がついても影響はないというが、樹勢としては衰退期にあるように見える。

境内にある他のスダジイ