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石川県内の巨樹・桜「加賀市・実盛塚のマツ」

実盛塚のマツ


実盛塚のマツ 加賀市篠原町  篠原古戦場 実盛塚
 幹周 340センチ(3.4メートル) 樹高14メートル 樹齢不明 
          (石川県巨樹の会企画・編集「改訂 石川の巨樹・巨樹林ガイド」より)
篠原町は、片山津温泉の前にある柴山潟と日本海との間に位置する海沿いの町で、集落の他は殆どが農地だが、一部、未開拓の雑木林も残っている。また、国の天然記念物に指定されている篠原のキンメイチク(金明竹)も町内にある。北陸自動車道の片山津インターチェンジにも近く、インターを出て、福井方向に県道20号を1.3キロほど来て、汐見橋を渡ったところの交差点からが篠原町で、実盛塚へは、そのまま県道20号を約550メートル進み、道路左の通路を入っていくと到着する。但し、駐車場は100メートル手前の道路右側となる。
一段高い塚の上に、大きく枝を広げてこのクロマツは立っている。ここは源平争乱の地の1つとなった篠原古戦場であり、この塚は、倶利伽羅の合戦(1183年)で敗走する平家軍の中で、ただ一騎、踏みとどまって戦ったものの、奮闘むなしく戦死した斉藤別当実盛を旧知の木曽義仲が葬ったものと伝えられている。実盛については後世に世阿弥作の謡曲「実盛」で広く世に知られるようになる。兜やそこから突き出た鍬形を模したように見えるこのマツに、老齢の身を悟られぬよう白髪を黒く染め、名乗りもあげずに討ち取られた実盛の武将としての矜持を感じる。このマツの樹齢は、塚が建てられたとするころから推定すると800年以上となり、そうした表記も見受けられるが、地元の方の話では、これまで何度か枯れており、植え替えらた事があるそうだ。とはいえ、歴史ロマンも相まったこのマツが持つ優雅さは、何ら変わらないと言えよう。

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