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石川県内の巨樹・桜「能美市・狭野神社のスダジイ」

狭野神社のスダジイ


狭野神社のスダジイ(神社社叢が能美市指定天然記念物)能美市佐野町ノ88-2 狭野神社
 幹周645センチ(6.45メートル)樹高19メートル 樹齢不明
                (石川県巨樹の会企画・編集「改訂 石川の巨樹・巨樹林ガイド」より)

手取川の左岸一帯をエリアとする能美市において、佐野町は位置的には平原部のほぼ中央南にあり、一部が小松市と接している。旧寺井町中心部にほど近く、住宅地の周りを水田が囲んでいる。九谷焼再興の祖・斉田道開(1794(寛政6)年~1868(明治元)年)が、故郷であるこの地に窯を興したことから製陶業が盛んとなり、現在も九谷焼に係わりを持つ方が多い。能美市役所からは、県道22号の加賀産業開発道路を小松方面に2.7キロほど進み、和気交差点を左折、約50メートル先を右折して県道173号に乗るとこれまで走ってきた加賀産業開発道路の下をくぐる。そのまま2西キロほど道なりに行くと佐野町となる。狭野(さの)神社へは、更にこの道を約650メートル進むと右手に見えてくる。神社の歴史は古く、850(嘉祥3)年に文徳天皇の即位の際の恩典として正六位上を賜ったとの記録にある。また、境内には斉田道開を祀る陶祖神社があり、多くの人を集める九谷茶碗まつりはこの神社を会場に始まった。
スダジイは、拝殿に向かって右奥の斜面に根を張っている。地上から3メートルあたりで幹が分かれ、更にその先で幾つもの枝となっているが、拝殿側に向かって伸びる枝は下ろされ、治療を施した跡もある。樹勢はやや衰え気味に見えるが、神木として佇まいは貫禄がある。神社由来の案内板には「樹齢約800年とも言われる椎の大樹…」とある。それが事実ならこのスダジイは、再興九谷で栄えてきたこの地の変化を見守ってきたことになる。

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