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石川県内の巨樹・桜「志賀町・藤懸神社社叢ケヤキ林」

藤懸神社社叢ケヤキ林


藤懸神社社叢ケヤキ林 (石川県指定天然記念物) 志賀町笹波ム1、ウ1 藤懸神社

笹波は志賀町の海沿いでは最も北に位置する集落で、一部が輪島市に接する。海岸線は、険しい断崖と荒波が作り出した奇岩の景勝地「能登金剛」の一角で、松本清張の名作「ゼロの焦点」の舞台となったヤセの断崖や、源義経が追っ手から逃れるために48隻もの舟を隠したと言い伝えられる絶壁の入り江、義経の舟隠しも地内にある。旧富来町の町役場だった志賀町富来行政センターからだと、国道249号に出て約750メートル先の増穂交差点を左に曲がり、県道49号を1.4キロほど進んで増穂浦海岸を過ぎたあたりにある酒見の三叉路を右折、門前方面へ進んで4.9キロほど先の丁字路を右に曲がり、再び乗った県道49号を1.4キロほど進むと到着する。藤懸神社へは、更に県道49号を1.3キロほど北上して左折、約240メートル入っていくと神社の駐車場とその先に社務所が見えてくる。
藤懸神社社叢ケヤキ林は、この地の自然植生を留め、学術上、貴重として、境内全体が石川県の天然記念物に指定されている。環境省の巨樹・巨木林データベースを見ると、この神社からは、タブノキ3本、スダジイ3本、ケヤキ1本の巨樹が登録されている。現地の案内板によると、ケヤキは風衝側(林の外側)に多く、タブノキやスダジイは風背側(林の内側)にあるようだ。最大なのは幹周6.15メートル 樹高14メートルのタブノキだが、どの個体なのかはわからなかった。この神社は、明治の廃仏毀釈で藤懸神社となったが、元々は、和銅年間(708~715)に建立された玉蔵寺で、十五明神を祀っていた。そのことから、社叢林は古来から「十五社の森」と呼ばれ、海上を航行する船の標識となっていたという。源義経も、岬の上のこんもりとした林に向かって、手を合わせていたのかもしれない。

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