南志見住吉神社のマツ
南志見住吉神社のマツ (輪島市指定天然記念物) 輪島市里町9-3 南志見住吉神社
幹周4.4メートル 樹高28メートル 樹齢不明
(環境省巨樹・巨木林データベースより)
輪島市里町は、市役所がある中心地から海岸線沿いの国道249号を珠洲方面に13キロほど向かった先にあり、南北約2キロ強の静かな集落。御陣乗太鼓で有名な名舟町の隣に位置する。南志見住吉神社は、国道249号から南志見駐在所を越えたあたりで県道40号に入り、道なりに0.8キロほど行った左手にある。
このマツは、鳥居のすぐ横に立っている。「住吉の二本松」「住吉の夫婦松」として昔から有名だったが、一本は枯死したそうだ。案内板には「石川県一位の黒松…」とある。環境省巨樹・巨木林データベースによると、幹周では県内2位だが、白山市にある1位のマツはいわゆる根上り松で、地上から130cmの位置の幹周は5メートルある特殊な形状をしているが、主幹はそれほど太くなく、実質的に南志見住吉神社のマツが“石川県一位の松”なのだろうと推察する。松くい虫による被害が全国的に広がる中、この立派なクロマツを何とか後世に残して欲しいものである。