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石川県内の巨樹・桜「金沢市・神明の大ケヤキ」

神明の大ケヤキ


神明の大ケヤキ (金沢市指定保存樹)金沢市野町2丁目1-8 神明宮
当宮の御神木で、パワースポットでもある“神明の大けやき”は、樹齢千年を越えると云われる県下最大の“大けやき”(樹高33メートル、幹周7.83メートル、枝幅25メートル)で、1943年(昭和十八年)に当時の文部省より「史跡名勝天然記念物」の指定を受け、今日では金沢市指定保存樹の第一号であります。この“神明の大けやき”は、新緑の春、盛暑の夏、紅葉の秋、厳冬の冬…、四季折々を通じて様々な表情を見せてくれます。古来より巨樹にはエネルギーを発する力があるとされ、枝々が大きく広がる懐でその爽やかな息吹を感じれば、その人にはご利益があると云われています。過去、現在、そして未来へと、様々な人達を癒し続ける“神明の大けやき”…その圧倒的な存在感を、直に肌で感じてみて下さい。藩政時、毎年正月に場内の諸門及藩主の殿中・居間等に掛けた注連縄を、小正月の一月十五日に、寺社奉行立ち合いの下、神前で祓い、“神明の大けやき”の下で燃やす慣例で、“金沢の左義長の元祖”であります。1621年(元和七年)頃、当地で伊勢踊りが大流行した際、人々は金沢城を出発し、最終地である当宮大けやきを目指してこの間を練り歩き、三日三晩踊り明かしたその賑わいは、江戸の神田祭・浅草の三社祭に匹敵するほど盛大であったと伝えられます。当宮前の国道157号線のなだらかな坂は、古来より「瓶割坂(かめわりざか)と言い、鎌倉時代に難を逃れるために源義経と弁慶一行が安宅関を目指して通った際に、大切な瓶を割ったエピソードにちなんでおり、もしかすると義経一行がこの“神明の大けやき”の下で、一時の休息を取ったかもしれないと思えば、歴史のロマンを感じます。昭和初期の詩人・中原中也は、金沢で過した幼年期に、当宮大けやきの下で開催されていた軽業興行(現在のサーカス)を見た自らの記憶を基にして、詩「サーカス」を作ったと云われています。“金沢の文豪”室生犀星も幼年期を当宮近くの雨宝院で過ごした為、当宮大けやきの周りをよく遊び場にし、幼年期の人格形成に多くの影響を与えたと云われます。(現地案内板より)
石川県巨樹の会企画・編集の「改訂 石川の巨樹・巨木林ガイド」によると、幹周や樹高は上記データと同値だが、推定樹齢は800年となっている。

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