ページ内のクイックリンク
  1. このページの本文へ
  2. サイト全体メニューへ
  3. サイト情報メニューへ
  4. お問い合わせへ
  5. サイトマップへ
HOME  >  番組案内  >  いしかわ大百科  >  2009年度  >  『息づく城下の伝統・町屋 ~金沢市~』

番組案内

いしかわ大百科

2009年度

 いしかわ大百科

5月10日(日)7:30~8:00
ふるさと探訪シリーズ・わが街こころの風景②
『息づく城下の伝統・町屋 ~金沢市~』

写真
金沢の町屋を訪ねて
写真
町屋ではさまざまな工夫が見られる

◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
誰の心にも、ふと思い浮かぶふるさとの風景があります。
そんな風土を映し出す「こころの風景」を辿るシリーズの2回目は金沢市です。

◎利家から始まった街づくり
この春、金沢庶民の台所、近江町市場が新しくなりました。
江戸時代の初め、各地にあった朝市を1か所に集め、
加賀藩の「御膳所」としていたのが発祥と言われています。

金沢は前田年家が入城して以来、計算された街づくりがなされました。
近江町市場を抜けると尾張町
ここは利家の故郷、尾張・荒子の商人を集めた街です。

ところどころ、藩政時代の面影を残す町屋が見えてきました。
尾張町老舗交流館を訪ねると、やたら縦に長い家の作りになっています。
これが伝統的な町屋洋式で、間口の広さによって税金が変わるため、
このような作りになったんだそうです。

階段の下のスペースには引き出しが並び、
居間の奥には「坪庭」と呼ばれる小さな空間があります。
これは光を取り入れたり、室内の空気の通りをよくするための工夫。
外から見た際、一見3階建てにも見える「天窓」も、
明かりを取り入れる知恵なのです。

◎町屋に受け継がれるもの
一方、橋場町あたりへ進んでいくと、
レトロ調の何ともモダンな建物が目に飛び込んできます。
三田商店は昭和5年に建て替えられました。

クラッチスタイルの外壁に石を積み込んだバルコニー風の窓。
店内に入ると、色鮮やかなステンドグラスが目を見張ります。
もともとは洋服や西洋小物を扱っていた店で、
現在はギャラリーとして使われ、
当時の従業員の食堂は喫茶店になっています。

そのギャラリーに町屋の模型や櫓のような模型が飾られています。
作ったのは尾張町の町屋に工房を構える金子作造さん。
「300~350年の歴史ある佇まいで製作することが
 とてもしっくりきて歴史を感じる」
と話します。

金子さんが製作した火の見櫓の1つは、
現在も浅野川のほとりに一部分が残っています。
その全貌を再現できたのは1枚の写真のおかげ。
和澤さんが少年時代に撮影したものです。

その和澤さん、昨年7月の浅野川での災害を受け、
地元に「石敢塔(いしかんとう)」という魔よけの石柱を立てました。
ふるさとを思う気持ちが感じられる風景です。

近くには土蔵作りの善福寺(ぜんぷくじ)があり、
ここもまた、明治の大火で地元の人たちが必死に守ったという
いわくつきのお寺で、地元を大切に思う人たちのこころが
脈々と受け継がれていることを実感させられました。

リニューアルした近江町市場
階段の下が引き出しに・・・
天窓から差し込む柔らかな明かり
レトロな雰囲気の建物も・
町屋で製作活動に没頭する金子さん
浅野川沿いに立つ火の見櫓
写真
土蔵作りの寺・善福寺
写真
三田商店のステンドグラス

いしかわ大百科

【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀

このページのトップへ