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石川県内の巨樹・桜「志賀町・ヒウチダニキクザクラ」

ヒウチダニキクザクラ


ヒウチダニキクザクラ (石川県指定天然記念物) 志賀町火打谷ハ44 石川県緑化センター
 幹周不明 樹高約15メートル 推定樹齢120年(現地案内板より)
志賀町火打谷は町役場から北東に直線で約3キロの地点にある多くを森が占める静かな集落。のと里山海道の西山・徳田大津間の一部が通っている。町役場からは国道249号に出て輪島・富来方面に向かい、堀松交差点を直進して県道3号を1.6キロはど行くと火打谷に入る。更にそこから約700メートル走って看板が示す「石川県緑化センター」方向に左折し、細い道を約1.6キロ進むと左側の農場の奥にこのキクザクラが植えられている。
ヒウチダニキクザクラは、最近の研究でヤマザクラ、カスミザクラ、キンキマメザクラの交配種と見られる。花径は3.3~4.0センチ、花弁数は120~210枚で、他のキクザクラに比べて花や葉、芽の若い部分が赤褐色で、蕾も赤桜色だが開花すると桜色になる。外輪の花を開かせた後に内輪の花を開かせる、いわゆる二段咲きする。現地の案内板には「植栽年月は不明だが50年以上を経過していると思われる」とあり、樹齢を約120年と推定している。この木は元々、現在の七尾東雲高校が建っている七尾市下町から移植されたそうだ。サクラは自然交配で根付いても、その地の環境によって生育に大きな変化が出るという。珍しい八重桜なので切り捨てるのは惜しいと思った当時の担当者がこの地の植栽した頃は、それほど大きくなかったのであろう。その後、新種のサクラだということが判明して1962(昭和37)年に発表され、名称に永住の地となった火打谷の名が入ることになったという事のようだ。東京国立博物館や国立研究開発法人の森林研究・整備機構 多摩森林科学園などにも苗が送られている。

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