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石川県内の巨樹・桜「加賀市・風谷八幡神社のスギ」

風谷八幡神社のスギ


風谷八幡神社のスギ  加賀市山中温泉風谷町ロ90-2 八幡神社
 幹周6.12メートル 樹高32メートル 樹齢不明
                     (環境省 巨樹・巨木林データベースより)

山中温泉風谷町は、加賀市南部にある我谷ダム下流の大聖寺川左岸から福井県境の刈安山・剱ヶ岳の尾根までの扇型したエリアを町域としている。藩政時代は加賀・越前の境を越える峠下の集落であり番所も置かれた。明治以降も人々は焼き畑や炭焼きなどで生計を立てて暮らしていたが、戦後なって次第に廃れていったという。現在は、生活基盤をここに置いて毎日を過ごす人は居ないようだ。温泉街の中心、山中温泉総湯からは、県道39号を我谷方向へ約900メートル進んで国道364号と合流し、そこから国道を1.7キロほど行くと道路右側にある「栢野の大スギ」の菅原神社前を通過する。そこから更に約510メートル進んで、斜め右に森の中に入っていく道に曲がり、そのまま1キロほど行くと風谷町となる。更にこの道を1.1キロほど道なりに進むと集落にたどり着き、その右側に八幡神社はある。
スギは、まるで城郭のような石垣の上にある神社の拝殿に向かって右に立っている。何本かの枝が折れているのが分かる。雪による被害であろうか。でも、幹は真っ直ぐに伸びて、しっかりしていているよう見える。樹勢は良さそうだ。その昔、神社の前を、越前から米、加賀から木炭などの荷が行き交ったという。このスギは、そうした人々の往来を見守り続けて来たのであろう。人が途絶えた今も、静かに佇んでいる。

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