瀧浪神社のスダジイ
瀧浪神社のスダジイ 能美市長滝町ホ114 瀧浪神社
幹周4.6メートル 樹高14メートル 樹齢不明
(環境省 巨樹・巨木林データ・ベースより)
長滝町は、能美市の東部の丘陵に位置し、東の一部は北陸先端科学地術大学院大学の敷地とも接しっている。町の多くを森が占めているが、100人弱が暮らす集落や農地もあり、石川県農林業公社の辰口放牧場の一部も町に入る。また長滝の地名の由来となった景勝地の七ツ滝もある。能美市役所からは、県道22号の加賀産業開発道路に出て、金沢方面に2.1キロほど進んで三ツ口交差点を右折し、県道4号を約500メートル行って三ツ口東交差点を右折、そこから約350メートルで長滝町に入る。瀧浪神社は、更に約110メートル進み、坂となる手前に斜め右に入っていく道へ進み、約550メートル行くと道路左側にある。
データでは、幹周5.4メートルを超えるスダジイがあるとのことだったが見当たらず、神社隣りに居を構えておられる方にお聞きしたところ、虫食いがひどく倒壊のおそれがあったため、やむなく切り倒したとの事だった。このスダジイは残念だったが、環境省の巨樹・巨木林データベースによると、小高くなっている神社の境内に、あと3本のスダジイの巨樹がある。撮影したスダジイは、急な斜面に立っているため近づけなかったが、おそらく3本の中の1本で上記数値の個体ではないかと判断(誤っていたらお詫びいたします)した。史跡として能美市指定文化財となった神社を紹介する現地の案内板には、「・・・社叢林にはスダジイやウラジロガシ、ホオノキなどが生い茂っており、中でもスダジイは近郷では見られない巨木としてよく知られている。・・・」とある。残ったスダジイが、更に大きくなって巨木林を形成してくれることを願う。