おかりやのケヤキ
おかりやのケヤキ 白山市古城町42
幹周 550センチ(5.5メートル ) 樹高 23メートル
(石川県巨樹の会企画・編集「改訂 石川の巨樹・巨樹林ガイド」より)
JR北陸線松任駅南口の駅前交差点の南西に松任城址公園がある。市民には「おかりや公園」として親しまれてきた。園内の松任城略年表によると、1176年(安元二年)に館が築城され、1614年(慶長十九年)に一国一城令に先んじて廃城となった。「おかりや」とは、1819年(文政二年)、この地に若宮八幡宮の仮の杜(御仮屋)が設けられていたことに因んだもの。
忠魂碑の隣に、道路を見下ろすようにケヤキの巨木が立っている。樹齢は不明だが、園内の案内板によると、このケヤキは櫓土盛りや内堀跡などと並んでここに城があったことを窺わせるものであることから、少なくとも400年以上前からこの地に根付いていたことになる。ケヤキの周囲には柵が廻らされて触れることは出来ないが、大きく枝を広げて、ここから人々を守ってくれているように思える。