ページ内のクイックリンク
  1. このページの本文へ
  2. サイト全体メニューへ
  3. サイト情報メニューへ
  4. お問い合わせへ
  5. サイトマップへ
HOME  >  イベント  >  つたえよう美しき森  >  石川県内の巨樹・桜「津幡町・鳥越弘願寺跡のアテ」

石川県内の巨樹・桜「津幡町・鳥越弘願寺跡のアテ」

鳥越弘願寺跡のアテ


鳥越弘願寺跡のアテ (津幡町指定天然記念物) 津幡町鳥越ニ102 弘願寺跡(大国主神社)
 幹周387センチ(3.87メートル) 樹高21メートル 樹齢不明
           (石川県巨樹の会企画・編集「改訂 石川の巨樹・巨樹林ガイド」より)

津幡町鳥越は、津幡町全体で見ればほぼ中央、町の中心街からは北東に位置する。西隣りに石川県森林公園がある。平地と丘陵で構成されているが、開墾され農地が多い。津幡町役場からは、役場を出てシグナス通りを北に約450メートル進み、庄南交差点を右折して約500メートル直進すると、津幡交差点から道が県道218号となる。この先は、交わる国道にとらわれず3.8キロほど道なりに進むと鳥越に到着する。弘願寺跡のハリギリは、鳥越に到着して約30メートル先の県道219号との交差点を左折し、約20メートル行くと道路右側の民家の脇に細い階段がある。これを上がって墓所の脇を通り、「鳥越弘願寺跡のハリギリ」の前を通過して、15メートルほど行くとある。
鳥越弘願寺跡のアテはハリギリと同様に、加賀を一向一揆が支配した際に、一向宗の拠点の1つとしていた弘願寺を囲んだ土塁の上に立っている。アテは、アスナロの変種であるヒノキアスナロの北陸地方での呼び名で、石川県の県木となっている。アテについては、輪島市にある「元祖アテ」の存在が広く知られており、様々な伝承があるものの、台風で折損した枝などから実際の樹齢は約400年と見られている。鳥越弘願寺跡のハリギリの説明に記しように、1580(天正8)年に寺が焼き払われた際、ハリギリだけは焼けず残ったという伝承が事実とすると、ハリギリの樹齢は450年以上と考えられる。そうなると、このアテも同じような樹齢の可能性があり、元祖アテを上回ることになる。枯れてしまった幹や枝が多く、樹勢としてはけっして良いとはいえない。何とか残ってほしい巨樹である。

このページのトップへ