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石川県内の巨樹・桜「輪島市・元祖アテ」

元祖アテ


元祖アテ (石川県指定天然記念物) 輪島市門前町浦上10-21甲 泉方
 ① 幹周4.04メートル 樹高30メートル
 ② 幹周3.60メートル 樹高30メートル
      (石川県巨樹の会 企画・編集「改訂 石川の巨樹・巨木林ガイド」より)
門前町浦上は、輪島市門前総合支所(旧門前町役場)から輪島・珠洲方面に3.0キロほど進んだところから南北4.8キロ、東西4キロほどの国道249号沿いに広がる静かな里山のエリア。元祖アテへは、浦上に入って国道を500メートルほど行った「あての元祖」の看板がある丁字路を左に曲がり、300メートルほど行った先の丁字路を左折すると直ぐで、道路に面して「あすなろ公園」として整備されている。
このアテは、旧家泉家の敷地奥に2本並んで立っている。アテは、アスナロの変種であるヒノキアスナロの北陸地方での呼び名で、石川県の県木となっており、現在、能登の山林に広く植林され、住宅用材や輪島塗の素地として用いられている。現地の案内板では、このアテは、1189年(文治5年)に奥州平泉より持ってきたとも、1573~1592年の天正年間に当主が東北地方から苗木を持ってきたとも伝えられているそうだが、「改訂 石川の巨樹・巨木林ガイド」によると「平成3年の台風により折損した枝などから樹齢は約400年」としている。縄文時代の遺跡からアテが出土しているそうで、有史以前にすでに能登に存在していたことになることから、この2本のアテが元祖というのは、あくまで伝説ということになるかもしれない。とは言え、県内では最古級のアテであることは間違いなく、今後も保護が図られていくものと思われる。

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